トイレの『おしゃれグッズ』、『便利グッズ』が大惨事に

事故の防止策

〔事故事例その1〕ビー玉で大事故!

トイレの手洗い器にビー玉を置いてらっしゃる方をよく見かけます。
水に濡れたビー玉はとても美しく涼しげで風情のあるものです。
でも、このビー玉が原因で恐ろしい事故に発展することがあります。
会社員のAさんはトイレの手洗い器に様々な色合いのビー玉を置いていました。
大小のビー玉を組み合わせることで隙間を作り、タンク内に水が流れ込むようにしています。
Aさんは朝、お出かけの際にトイレ使用時に、手洗い器のビー玉が少し水はねしたために、ビー玉を少し動かしました。
少し流れが悪くなったように感じましたが時間がなかったためAさんはそのまま出かけてしまいました。

2時間後、3階に居住のAさんは、2階はおろか1階まで達する漏水事故の連絡を管理会社から受けることになります。
トイレのタンク内は水が流れ込み、一定水量まで貯まることで止まる仕組みになっています。
水はねを避ける為にAさんがビー玉を少し動かしたため、穴を塞ぐ格好となり、ロータンク内に水が貯まらず
そのまま止まることなく流れ続けた水がタンク外に溢れ出たものと考えられます。

Aさんは加害者になってしまいますので建物や他人の家財の汚損部分を賠償しなければなりません。
Aさんの賠償額は計300万円(自室建物部分60万円、2階建物部分100万円2階他人の家財50万円、1階建物部分60万円1階他人の家財30万円)にも膨れ上がりました。
(ビー玉は綺麗ですけどすぐに撤去した方が良いですよ)

〔事故事例その2〕突っ張り棚が留守中の水漏れ事故に!

Bさんは、トイレの水洗タンクの上部のスペースを有効活用するために、通販で『突っ張り棚』を購入しました。
ネジやクギを使わずに棚が壁にしっかり固定でき、様々な場所に取り付けが可能な棚です。
ところが便利さゆえに、いつの間にか、いろいろなものを棚の上に収容するようになっていました。
ある日、留守中に棚が荷物の重さについに耐えきれなくなって荷物とともに落下し、タンクに水を供給するパイプに打撃を与えて破損させてしまいました。
この事故が発覚するまで数時間の水が流出し、自室はもちろん、階下にも大きな損害を与えてしまいました。