電気ストーブの火災、石油ストーブの火災、各ストーブのデメリット

事故の防止策

めっきり冬らしくなって参りました。朝晩の冷え込みも耐え難くなり、暖房器具が手放せません。
冬に大活躍のストーブですが、一歩間違えれば火災につながる危険な物になってしまいます。

洗濯物が乾く!?

冬の洗濯は、気温が低く、日照時間も短いため外に干していてもなかなか乾きません。そこで室内干しにする方も多いかと思います。ストーブを活用すれば速く乾くし部屋も暖まって一石二鳥となりそうですが、ここでご注意!
ストーブの上に洗濯物を干すとどうなるでしょうか。直接火が当たらない高さまで上げるから大丈夫、ではありません。ストーブにより暖められた空気はストーブの上へ昇っていきます。その気流により、タオル等がはためきストーブに落下し火災になってしまう・・・という事故が実際にあります。ストーブの付近で洗濯物を乾かすのは絶対にやめましょう。

ストーブ火災の7割が電気ストーブが原因!

ストーブによる火災と聞くと、石油ストーブを連想するかもしれません。実際に火がついていますから、火災を連想し易いのでしょう。ただし、実際のストーブ火災のおよそ7割は電気ストーブが原因です。火を使用していないので安全に見えますが、電気ストーブ前面から10㎝離れた場所に置いた布団は、表面温度が200℃に達します。5㎝離れた場所では表面温度は500℃を超え、発煙します。電気ストーブをつけたまま寝るのはやめましょう。
また、お部屋の空気を汚さないのがメリットですが、エアコンよりも多くの電気を使用するので電気代が高くなります。

石油ストーブ固有の危険やデメリット

石油ストーブも使用方法を誤れば火災事故につながります。
タンクのキャップが正しく閉められていないと、ストーブに設置した際に石油が漏れ、引火してしまいます。もちろん、石油と間違えてガソリンを給油してしまうと引火し、炎がストーブの外に飛び出し火が燃え広がります。
また、火力の強い石油ストーブの近くにヘアスプレー等の缶を置いていると、スプレー缶が爆発します。
石油ストーブ固有の火災事故です。
石油ストーブは、灯油やガスを燃やしてあたためるためお部屋の酸素が少なくなりやすく、空気の入れ替えを適宜行う必要があります。さらに灯油やガスを燃やす際に湿度が上がりため、結露が起こりやすいことがデメリットです。

ストーブをはじめ、暖房器具は、使用方法をよく確認し、正しく使用するようにしましょう。