快適な賃貸生活の暮らしを彩る照明器具。照明器具からの発火にご用心

コラム

現在、照明器具の専門店にいきますと誠に美しい、洗練された照明器具に目を奪われます。
新しく賃貸生活を始めるにあたり、照明器具選びも重要です。
ところがそんな照明器具も設置方法や使い方を誤ると思わぬ火災の原因となってしまいます。

事例1:埋め込み型照明器具からの発火

埋め込み型照明器具とは、マンションの廊下や玄関によく設置されている照明器具です。
ところが、60W以下の電球と指定されていたところに誤って90Wを取り付けたために火災になる恐れがあります。
規定以上の電球は表面が300度以上となる場合があり、埋め込み型照明器具は天井に設置されるものであるため、天井の建材や断熱材等の燃えやすい材質のものに思わぬ発火を招いてしまうためです。

事例2:防犯用電球の発火

防犯用に何かが動くと照明が点灯する防犯用のライトをよく見かけます。防犯上の効果は高いものと思われますが、このライトは前を動くものが、人かモノかまでは判断できません。
たとえば、洗濯物が風でなびいてこのライトを覆い、その状態で絡まってしまうと電球が継続的に点灯します。
もし仮に、洗濯物が水分を含んでいたり、燃焼性の高いものであったりの偶然が重なると、洗濯物が発火してしまいます。
その後、カーテンに燃え移るなどし、家を全焼する火災に発展することがあります。

事例3:照明器具内ケーブルのゴム状の被覆管の発火

照明器具も進化しなかなか壊れなくなっています。
しかしながら24時間つけっぱなし等の使用を継続しますと、ケーブルが劣化し電線がむき出しとなりショートし発火することがあります。10年を目途にお買い換え下さい。