家財保険は必要か 金額 目安 賃貸

コラム

賃貸住宅に住むのに、火災保険は必要?

賃貸住宅に住む場合、「火災保険」に加入する必要はないのでは?という質問を受けます。

持家の場合、建物は高額な所有物なため、火災保険については関心を持つ機会があり、また、住宅ローンを組む時に保険契約を勧められることが多いからだと思います。
また、住宅の場合には、火災保険は、①建物保険と②家財保険(建物の中に収容される)は、それぞれ加入する必要があることをご存じない方も多いのではないかと思います。
ひとつの保険証券で両方を補償することができますが保険金額はそれぞれに定めて加入します。
したがって、持ち家の場合、建物と家財の両方を保険に加入しておくことが大切です。

賃貸住宅の入居者に必要な火災保険とは?

さて、賃貸住宅については、建物の火災保険は、通常、大家さんが加入します。
しかし、入居者の方にも保険加入は必要です。入居者の方の火災保険加入の目的は、大きく分けて、次の3つです。
1.自身の家財道具を守る〔家財保険〕
2.万が一、失火してしまった場合に大家様に賠償する〔借家人賠償責任保険〕
3.漏水事故などを発生させた場合に階下の住人に賠償する〔個人賠償責任保険〕
通常、〔1.家財保険〕に、〔2.借家人賠償責任保険〕や〔3.個人賠償責任保険〕がセットになっている保険に加入するのが便利です。

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■借家人賠償責任保険

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■個人賠償責任保険

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家財保険の保険金額はどのように決めたらいいですか?

ところで、その家財保険ですが、一体いくら保険を付ければよいでしょうかというご質問を頂くことも多いです。
建物については、建築価格等参考にできますが、家財については、①家族構成、②生活レベル(収入や所有物)、③お部屋の広さによって家財の量や質など各人がさまざまです。
火災保険加入する際に、全てを書きだして、計算することは現実的ではなく、通常は、保険会社が一般的な保険金額の目安になる評価表を用意しています。それを基に保険プランを検討してみてはいかがでしょうか?

万が一、実際に火災の被害に遭った場合については、それぞれの被害品を書きだすなどして損害額を決めていきます。
その際に、評価の専門家である保険鑑定人が評価のお手伝いをする場合もあります。

■保険鑑定人

保険鑑定人(ほけんかんていにん)ってどんな人ですか?